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昭和41年4月~44年3月:『中世思想研究』第11号掲載

このページの目次

 

この目録について 目録1 単行本 目録2 翻訳 目録3 研究論文 目録4 書評

 

この目録について

このページの目録は昭和41年4月より44年3月までのものですが,一部例外があります。また目録の内容は『中世思想研究』の11号(1969年)に掲載されたものを基に作成されています。

ギリシア語はすべてローマ字に変換してあります。また,Web上に掲載するために一部表記が『中世思想研究』に掲載されているものと異なる場合があります。

目録

1 単行本

中世関係文献目録:単行本

著書名 書名 出版社 発行年
有賀鉄太郎 キリスト教思想における存在論の問題 創文社 44年2月
今道友信 Betrachtungen über das Eine. 東大文学部美学芸術学研究室 43年5月
今道友信 美の位相と芸術 東大文学部美学芸術学研究室 43年7月
印具徹 真実の生涯-聖アンセルムスに学ぶ 理想社 41年5月
井筒俊彦 The Key Philosophical Concepts in Sufism and Taoism. 2 vols. 慶大言語文化研究所 41~42年
松本正夫 存在論の諸問題-スコラ哲学研究- 岩波書店 42年7月
松本正夫 「存在の論理学」研究(増補版) 岩波書店 43年1月
松本正夫 神学と哲学の時代-思索と思念の歩み- 中央出版社 43年7月
坂口ふみ Der Begriff der Weisheit in den Hauptwerken Bonaventuras. München 1968
坂本堯 Die Würde des Menschen bei Nikolaus von Kues Düsseldorf 1968
清水正照 アウグスティヌス形而上学研究-アウグスティヌスにおけるパウロ書翰と新プラトン主義- 東京・錦正社 43年11月
清水富雄 対話の世界 理想社 43年4月
高橋亘 聖アウグスチヌス「告白録」講議 理想社 41年11月
牛田徳子 Étude comparative de la psychologie d’Aristote d’Avicenne et de St. Thomas d’Aquin. 慶大玄語文化研究所 43年12月

 

2 翻訳

中世関係文献目録:翻訳

著者名 書名 訳者 出版社 発行年
アウグスティヌス 告白,幸福な生活,独白 (世界古典文学全集26) 渡辺義雄訳 筑摩書房 41年7月
アウグスティヌス 自由意志論 今泉三良訳 創造社 41年10月
アウグスティヌス 告白 (世界の名著 14) 山田晶訳 中央公論社 43年9月
アウグスティヌス ワンド編 神の国 出村彰訳 日本基督教団出版部 43年10月
ボエティウス 哲学の慰め (世界古典文学全集26) 渡辺義雄訳 筑摩書房 41年7月
コプルストン 中世の哲学 箕輪秀二・柏木英彦訳 慶応通信 43年6月
クザーヌス 知ある無知 岩崎允胤・大出哲訳 創文社 41年7月
ドーソン他 アウグスティヌス 服部英次郎訳 筑摩書房 44年1月
ジルソン キリスト教と哲学 下宮守之訳 創造社 40年10月
ジルソン 神と哲学 三嶋唯義訳 ヴェリタス書院 41年3月
ジルソン 哲学的経験の一体性 三嶋唯義訳 ヴェリタス書院 43年4月
ジュルネ 知られ知られざる神 竹島幸一訳 ヴェリタス書院 43年6月
グラープマン 中世哲学史 下宮守之訳 創造社 42年4月
グレゴリィ アリストテレス自然学導入以前の中世哲学における自然観(未完) 近藤映子・飯尾都人訳 イタリア学会誌第17号 43年12月
ホイジンガ 文化史の課題 里見元一郎訳 東海大学出版部 40年9月
ピーパー キリスト教的人間像について 稲垣良典訳 エンデルレ書店 43年11月
プルデンティウス 日々の賛歌,霊魂をめぐる戦い 家入敏光訳 創文社 42年4月
ラシュドール 大学の起源 上中下 横尾壮英訳 東洋館出版社 41年~43年
ステーンベルヘン 十三世紀革命 青木靖三訳 みすず書房 43年2月
Th. アクィナス 神学大全・5 高田三郎・山本清志訳 創文社 42年3月
Th. アクィナス 原因論註解 V. プリオット・大鹿一正訳 聖トマス学院 42年11月
フォーゲル ギリシャ哲学とキリスト教信仰 (「ギリシャ哲学と宗教」所収) 稲垣良典訳 筑摩書房 44年3月
フォーゲル プラトン哲学と新プラトン派哲学-「原因論に関する若干の考察- (「ギリシャ哲学と宗教」所収) 大谷啓治訳 筑摩書房 44年3月

 

3 研究論文

中世関係文献目録:研究論文

著書名 題目 雑誌名 出版社・大学等 発行年
近山金次 アウグスチヌスに於ける歴史への歩み 史学39巻3号 慶大三田史学会 41年12月
近山金次 アウグスチヌスと歴史の核心 史学40巻4号 慶大三田史学会 43年3月
千阪靖朗 トマス・アクィナスとアヴィケンナに於ける偶有としての存在 中世思想研究VIII 41年9月
江川義忠 トマス・アクィナスの人間観(2)-知性・意志の優位問題を中心として- 立正大学人文科学研究所年報 第4号 42年1月
江川義忠 古代・中世の人間観 菅谷・江川共著「哲学の諸問題」 立正大学哲学研究室 43年1月
L. エルダース 聖トマスの存在論における基本構造としての’Contineri’ 中世思想研究VIII 41年9月
服部英次郎 アウグスチヌスと愛の秩序 中世思想研究VIII 41年9月
今道友信 包越者-聖アウグスティーヌスにおけるgratiaと神の省察。恩寵と自由意志論の研究- 中世思想研究VIII 41年9月
今道友信 認識の確実性について-聖トマス新解釈の企て- 中世思想研究X 43年9月
今道友信 西洋古代中世芸術思想 岩波講座「哲学」14 44年3月
稲垣良典 創造について (L. エルダースと共同執筆) 「キリスト教序説」I 41年2月
稲垣良典 キリスト教と道徳 「キリスト教序説」II 41年3月
稲垣良典 キリスト教と政治 (L. エルダースと共同執筆) 「キリスト教序説」II 41年3月
稲垣良典 キリスト教と哲学 (L. エルダースと共同執筆) 「キリスト教序説」II 41年3月
稲垣良典 正義の相対性について 「正義の現代的意義」 法哲学年報 42年5月
稲垣良典 トマス・アクィナスと普遍の問題 「カント哲学の研究」 東大哲学会編 41年10月
稲垣良典 トマス・アクィナスにおける経験主義と形而上学 カトリック神学11 上智大学 42年6月
稲垣良典 トマス・アクィナスにおける「哲学」の問題 中世思想研究IX 42年9月
稲垣良典 超越と類比-現代トミズムの問題- 岩波講座「哲学」2 43年8月
稲垣良典 Thomas Aquinas and the Problem of Universals: A Reexamination. Studies in Philosophy and the History of Philosophy, IV. The Catholic University of America Press. 1969.
石渡隆司 二つの被造知性について-トマス・アクィナスにおける- 思索第1号 東北大哲学研究会 43年10月
石渡隆司 対等(adaequatio)としての真理について-トマス・アクィナスを中心として- フィロソフィア・イワテ第2号 43年
伊東俊太郎 アリストテレスと日本 東大教養学部紀要 第1輯 43年3月
伊東俊太郎 古代・中世の自然観 岩波講座「哲学」6 43年12月
岩崎允胤 ニクラウス・クザーヌスにおける「対立物の一致」 北大文学部紀要12巻 39年
金井寿男 アウグスティヌスにおける自由意志と悪の起源 思索第1号 東北大哲学研究会 43年10月
柏木英彦 アヴェロエス主義とその西欧への影響 歴史教育14巻7号 日本書院 41年7月
柏木英彦 「創造とpossibile esse」覚え書 哲学49集 慶大三田哲学会 41年12月
加藤信朗 中世・神 ハンドブック「哲学」 有信堂尚文社 40年12月
加藤信朗 Cor, praecordia, viscera -聖アウグスティーヌスの「告白録」における psychologia 又は anthropologia に関する若干の考察- 中世思想研究IX 42年9月
加藤武 ‘De pulchro et apto’への Poseidonios の影響 中世思想研究VIII 41年9月
加藤武 «Melodia interior – Sur le traité De pulchro et apto Revue des Études Augustinienes, XI, 3-4 1966
岸英司 Spiritual Consciousness in Zen from a Thomistic Theological Point of View Theologia Montis Regii 46 1966
岸英司 トマス・アクィナスにおける神の超越と内在 中世思想研究X 43年9月
清田寛 旧約外典「マカビー第二書」7の28の”ouk eks onton epoiesen“に関する一研究 注1 大東文化大学紀要(教養部)第1号 43年8月
小池三郎 アウグスティヌスにおける予定と恩寵 中世思想研究IX 42年9月
日下昭夫 西洋中世哲学とイスラム哲学 岩波講座「哲学」16 43年11月
日下昭夫 信仰と理性-中世の哲学- 「哲学のすすめ」 筑摩書房 44年2月
久山宗彦 アレキサンドリアのクレメンスの哲学について 第十一回日大学術研究報告会篇 42年11月
久山宗彦 ギリシャ教父に対する印度思想及び仏教の影響 日大紀要第9巻 43年3月
小山宙丸 スコラ哲学の領域-アンセルムス序論- フィロソフィア53号 43年2月
小山宙丸 神の存在の存在論的証明をめぐって 宗教研究196号 43年9月
近野亘 聖トマス・アクィナスにおける善概念の一考察 基督教学第2号 日本基督教学会 43年
近野亘 「存在」の秘義-宗教哲学序説- 藤女子大紀要第6号 43年
熊田陽一郎 ストラースブルグのウルリッヒにおける美の概念ついて 中世思想研究X 43年9月
松田禎二 アウグスティヌス「神国論」における civitas Dei 中世思想研究X 43年9月
松本正夫 現代カトリシズムの思想史的考察 思想 岩波書店 41年7月
松本正夫 自然神学成立の啓示神学的根拠について カトリック神学13号 上智大学 43年6月
松本正夫 天使の自然的認識についての覚書 哲学53集 慶大三田哲学会 43年9月
三木利英 ボナヴェンツゥラ研究(2) 鳥取大学研究報告(人文)17巻 41年12月
三木利英 ボナヴェンツゥラ研究(3) 鳥取大学研究報告18巻 42年12月
三木利英 ボナヴェンツゥラ研究(4) 鳥取大学研究報告19巻1号 43年6月
三木利英 ボナヴェンツゥラ研究(5) 鳥取大学研究報告19巻2号 43年12月
箕輪秀二 Johannes Scotus Eriugena 日吉論文集 慶大 41年12月
宮内璋 信仰について 中世思想研究VIII 42年9月
宮内璋 中世に於ける「哲学」の概念 岩波講座「哲学」7 43年9月
村上武子 聖トマスによる人間の自由性について 中世思想研究X 43年9月
野町啓 MacrobiusのCommentarii in Ciceronis somnium Scipionis I, VIノート 中世思想研究VIII 41年9月
野町啓 伝統と普遍 理想402号 41年11月
野町啓 創造と必然性 文経論叢4巻4号 弘前大人文学部 43年12月
岡野昌雄 アウグスティヌスにおける平和(Pax)の概念 中世思想研究IX 42年9月
岡野昌雄 アウグスティヌスの「無からの創造」論 中世思想研究X 43年9月
大鹿一正 「原因論」とトマス・アクィナス 中世思想研究IX 42年9月
大谷啓治 最近の12世紀思想研究文献 中世思想研究VIII 41年9月
大谷啓治 中世人間観の一側面-アウグスティヌスにおける霊肉の問題をめぐって- 「人間論の諸問題」 上智大学 43年
大谷啓治 中世前期の倫理思想 「世界倫理思想叢書-西洋古代中世編」 学芸書房 43年
坂口昂吉注2 フランシスコ会における党派対立の原因について 史学39巻3号 慶大三田史学会 41年12月
坂口昂吉注2 初期フランシスコ会の形態に関する一考察 史学41巻1号 慶大三田史学会 43年6月
坂口ふみ ボナヴェントゥラにおける知性と信仰の関係 東大教養学部比較文化紀要第9輯 44年3月
坂口ふみ 救済と解脱-アウグスチヌスと入楞伽経 東大教養学部比較文化紀要第1輯 35年
佐藤吉昭 印度航海者コスマス(6世紀)の基督教宇宙論 中世思想研究VIII 41年9月
清水正照 アウグスティヌスのローマ書翰7.7-25の解釈について 哲学論文集第3輯 九大哲学会 42年9月
清水富雄 ニコラウス・クザーヌスの神について 「ヨーロッパ精神史の基本問題」(沢柳・関根・村治編) 岩波書店 41年12月
鷲見誠一 トマスによる「政治の領域」の理論的確立-マルシリウス研究の準備段階として- 法学研究40巻1号 慶大法学部 42年1月
丹下信雄 「時間」その六-聖トマス小論文<時間論≶の一解釈- 鹿児島大学法学部紀要文学科論集第二号 41年12月
丹下信雄 「時間」その七-近世における時間論の系譜と聖トマスの時間論- 鹿児島大学法文学部紀要第三号 42年12月
丹下信雄 「時間」その八-人間の時間の底にあるもの- 鹿児島大学法文学部紀要第四号 43年12月
東光寛英 自然・本性的な欲求としての意志 テオリア第10輯 九大教養部 41年12月
東光寛英 トマス・アクィナスの幸福論(中の四) -donum sapientiae- テオリア第11輯 九大教養部 42年3月
東光寛英 トマス・アクィナスの幸福論(中の五) -donum intellectus- テオリア第12輯 九大教養部 43年3月
津崎幸子 トマス・アクィナスにおけるTranscendentaliaについて 中世思想研究VIII 41年9月
上田閑照 マイスター・エックハルトのInkarnatio論 中世思想研究VIII 41年9月
牛田徳子 感覚の反省能力 哲学50集 慶大三田哲学会 42年3月
山田晶 存在と真理 中世思想研究VIII 41年9月
山田晶 行為と罪 哲学研究503号 京大 41年12月
山田晶 神と世界-Sum. Theol. I., q. 25, a. 5- 中世思想研究IX 42年9月
山田晶 罪と悪-アウグスチヌス思想発展の段階- カトリック神学12号 上智大学 42年11月
山崎照 校訂 ヘルヴェウス・ナターリスの「ハビツス論」(1) (Quaestiones Quodlibetales 2, 1, 13) 大阪学院大学論叢9号 42年12月
山崎照 校訂 ヘルヴェウス・ナターリスの「ハビツス論」(2) (Quaestiones Quodlibetales 2, 1, 14) 大阪学院大学論叢11号 43年5月

注1:ローマ字表記してありますが,本来はギリシア語で表記されています。

注2:注:坂口昂吉氏の「昂」は本来,異字体で表記されるべきものです。フォント表示の問題で勝手ながら「昂」を使わせていただきました。

 

4 書評

書評者 書誌 雑誌名 出版社・大学等 発行年
広瀬京一郎 Gössmann, E. : Metaphysik und Heilsgeschichte. Eine theologische Untersuchung der Summa Halensis. 1964. 中世思想研究IX 42年9月
今道友信 Vennebusch, J. : Ein anonymer Aristoteles Kommentar des XIII. Jahrhunderts. Quaestiones in tres libros de anima. 1963. 中世思想研究VIII 41年9月
稲垣良典 松本正夫 : 存在論の諸問題-スコラ哲学研究- (岩波書店) 三田評論 慶大 42年12月
伊東俊太郎 ステーンベルヘン 青木靖三訳 : 十三世紀革命 (みすず書房) みすず 43年4月
泉治典 Schmaus, M. : Die Spannung von Metaphysik und Heilsgeschichte in der Trinitätslehre Augustins. Studia Patristica. vol. VI 1962. ; Schindler, A. : Wort und Analogie in Augustins Trinitätslehre. Herm. Unters. z. Theol. Bd. 4, 1965, Mader, J. : Die logische Struktur der personalen Denkens. Aus der Methode der Gotteserkenntnis bei Aurelius Augustinus. 1965. 中世思想研究IX 42年3月
柏木英彦 Pinborg, J. : Die Entwicklung der Sprachtheorie in Mittelalter. 1967. 中世思想研究X 43年9月
真方敬道,山村敬 Wolfson, H. A. : The Philosophy of Church Fathers, I. Faith-Trinity-Incarnation. 2. ed. 1964. 文化30巻3号 東北大 41年11月
野町啓 Armstrong, A. H., ed. : The Cambridge History of Later Greek and Early Medieval Philosophy. 1967. 西洋古典学研究XVI 43年3月
野町啓 Ivánka, E. : Platon Christianus, Übernahme und Umgestaltung des Platonismus durch die Väter. 1964. 西洋古典学研究XVII 44年3月
坂口昂吉注2 下村寅太郎 : アシジの聖フランシス (南窓社) ; Lambert, M. D. : Franciscan Poverty. 1967. 史学39巻2号 慶大三田史学会 41年9月
坂口昂吉注2 コルプストン 箕輪秀二・柏木英彦訳 : 中世の哲学(慶応通信) 日吉論文集7号 慶大
鷲見誠一 Watanabe, M. : The Political Ideas of Nicholas of Cusa with Special Reference to His De concordantia catholica. 1963. 法学研究40巻6号 慶大 42年6月
牛田徳子 松本正夫 : 存在論の諸問題-スコラ哲学研究- (岩波書店) 中世思想研究X 43年9月

注2:注:坂口昂吉氏の「昂」は本来,異字体で表記されるべきものです。フォント表示の問題で勝手ながら「昂」を使わせていただきました。

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