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昭和39年4月~41年3月:『中世思想研究』第8号掲載

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この目録について

このページの目録は昭和39年4月より41年3月までのものですが,一部例外があります。また目録の内容は『中世思想研究』の8号(1966年)に掲載されたものを基に作成されています。

ギリシア語はすべてローマ字に変換してあります。また,Web上に掲載するために一部表記が『中世思想研究』に掲載されているものと異なる場合があります。

目録

1 単行本

中世関係文献目録:単行本

著書名 書名 出版社 発行年
江藤・高田・松本編 西洋中世思想の研究-石原謙先生献呈論文集 岩波書店 40年3月
服部英次郎編 キリスト教会とイスラム 思想の歴史3 平凡社 40年6月
堀米庸三 正統と異端-ヨーロッパ精神の底流 中央公論社 39年12月
伊東俊太郎 The Medieval Latin Translation of the Data of Euclid. Michigan 1964
井筒俊彦 The Concept of Belief in Islamic Theology. 慶大言語文化研究所 40年6月
下村寅太郎 アッシジの聖フランシス 南窓社 40年12月
高田武四郎 Due disputationes Durandi et anonymi cuiusdam. 同志社大学中世哲学研究室 40年12月
田中千里 中世における宗教と学術の伝播-ヨーロッパ及びオリエント 二玄社 37年5月

 

上記の『西洋中世思想の研究-石原謙先生献呈論文集』に掲載されている論文の著者と論文名を以下に掲げています.

上記単行本『西洋中世思想の研究-石原謙先生献呈論文集』に収録されている論文

著書名 論文名
長沢信寿 アウグスティーヌスの存在論
斯波義慧 聖アウグスティヌスの霊魂の不滅に関する証明について
近山金次 アウグスティヌスの歴史理念
渡辺秀 アウグスティヌスとデカルトの疑いについて
武田信一 アウグスティヌスのカリタス
中川秀恭 アウグスティヌスにおける解釈学について
山田晶 懺悔と賛美
今道友信 自由と神秘と美の連関について
印具徹 二つの神学的意志論
服部英次郎 クレールヴォのベルナールの『謙虚と傲慢との段階』
ハインリッヒ・デュモリン 聖ヴィクトルのリヒャルドの神学における直観的自己認識
松本正夫 自覚の先験性とアヴィチェンナの「空中人間」に見られる命題分析の問題とトマス・アクィナスの態度
稲垣良典 自然法の認識
江藤太郎 シゲルス・デ・ブラバンティアの必然と偶存論
真方敬道 古代哲学における「不可分なるエイドス」について
川田熊太郎 Meister EckhartGotheitに就いて
仁戸田六三郎 中世哲学の性格に関する一考察

 

2 翻訳

中世関係文献目録:翻訳

著者名 書名 訳者 出版社 発行年
ベーダ イギリス教会史 長沢栄三郎訳 創文社 40年3月
ベルナルド クレールヴォ-の聖ベルナルド著作選集 野村良雄訳 中央出版社 39年11月
ボエティウス ボエティウスの神学的小論集から(1)-三位一体論 小野忠信訳 明治学院論叢91号 39年6月
ボエティウス ボエティウスの神学的小論集から(2)-Liber de Hebdomadibus 小野忠信訳 明治学院論叢99号 39年11月
キプリアヌス 偉大なる忍耐,書簡抄 熊谷賢二訳 創文社 40年2月
イェーガー 初期キリスト教とパイデイア 野町啓訳 筑摩書房 39年10月
ジョアノ ヨーロッパ中世紀の哲学 二宮敬訳 白水社 39年5月
カンペンハウゼン 古代キリスト教思想家1 ギリシャ教父 三小田敏雄訳 新教出版社 38年11月
レオ一世 キリストの神秘 熊谷賢二訳 創文社 40年3月
トマス・アクィナス 神学大全7 高田三郎,山田晶訳 創文社 40年9月
トレルチ アウグスティヌス 西村貞二訳 新教出版社 40年5月

 

3 研究論文

中世関係文献目録:研究論文

著書名 題目 雑誌名 出版社・大学等 発行年
青木靖三 ビュリダン研究序説 研究35号 神戸大学文学会 40年3月
阿南成一 スアレスの「法律」概念 中世思想研究VI 39年10月
近山金次 アリウス復帰運動の史的考察 史学37巻2号 慶大三田史学会 39年8月
近山金次 アウグスチヌスのペラギウス論駁 史学38巻3号 慶大三田史学会 40年12月
千阪靖朗 トマス・アクィナスに於けるハビツスの概念 中世思想研究VI 39年10月
千阪靖朗 存在と本質の問題-アヴィケンナとトマス・アクィナス 哲学15号 日本哲学会 40年3月
江川義忠 トマス・アクィナスの人間観 哲学論叢7号 立正大学 40年3月
江川義忠 トマス・アクィナスの主知主義-中世アリストテレス主義の研究(二) 文学部論叢23号 立正大学 41年1月
江川義忠 中世キリスト教の展開 講座「社会と倫理」2巻-西洋倫理思想の展開 日本評論社 40年11月
堀米庸三 中世秘蹟論争の一争点-Ordinatio irrita の解釈をめぐって 史学雑誌74編12号 40年12月
福島禎一 トマス・アクィナスによるカリタスの優位性 カトリック神学3巻5号 上智大 39年6月
稲垣良典 Intellectus Agens and the “Empiricism” of Thomas Aquinas 中世思想研究VII 40年11月
稲垣良典 倫理学における理性-トマス的高次倫理学試論(一) アカデミア45集 南山大 40年1月
稲垣良典 認識の対象-トマスの立場についての一考察 アカデミア 南山大 41年3月
印具徹 神学的自由-とくに「基督教の自由」について 神学研究13号 関西学院大学 39年9月
印具徹 Über das Verdienst bei St. Thomas – Forschung von Summa Theologica, Ia – IIae, besonders Q. 114a.1~a.6 Kwansei Gakuin University Annual Studies Vol.XIII November 1964
印具徹 或る偉大な「キリストの証人」の生涯-カンタベリ大司教としての聖アンセルムス 神学研究14号 関西学院大学 40年12月
井上忠 中世 「西洋哲学史」2篇(原・山崎・井上共著) 東大出版会 40年4月
伊東俊太郎 Who are Precursors of Galileo in His Pisan Dynamics ? – A Criticism of Prof. Moody’s Paper “Galileo and Avempace”. Scientific Papers of the College of General Education University of Tokyo, Vol.14, No. 2 39年
伊東俊太郎 中世運動論の根本問題 東大教養学部人文科学科紀要, 哲学VIII 35年
伊東俊太郎 中世アラビア科学史研究 東大教養学部人文科学科紀要, 哲学XII 39年
伊東俊太郎 14世紀におけるユークリッド Elementaの一写本-MS Paris, Bibliothèque Nationale latin 7215について 東大教養学部人文科学科紀要, 哲学XIII 40年
伊東俊太郎 12世紀におけるユークリッド Data のラテン訳について 西洋古典学研究XIII 日本西洋古典学会 40年3月
泉治典 アウグスティヌスの思想とその時代-神の国の理念をめぐって 歴史教育12巻7号 歴史教育研究会,日本書院 39年7号
泉治典 アウグスティヌス『三位一体論』における「内的な言」について 中世思想研究VII 40年11月
兼岩正夫 中世の歴史記述と古典的教養-12世紀を中心として 西洋古典学研究XII 日本西洋古典学会 39年3月
金子晴勇 アウグスティヌスにおける時間と歴史性の問題 神学年報 関東学院大学 39年7月
加藤武 インテリオル・メロディアI 立教大学研究報告(人文科学)17号 40年2月
川田熊太郎 マイステル・エックハルト研究-霊魂の超越と内在 哲学雑誌751号 東大 39年10月
木間瀬精三 中世末期の宗教寛容論-クザーヌスのDe Pace Fideiについて 聖心女子大学論叢26集 41年3月
今野国雄 11,12世紀におけるアクグスティース復活の一面-アウグスティーヌス派聖堂参事会の起源と意義 中世思想研究VI 39年10月
松本正夫 弁証法論理と形式論理について-存在乃至対象の論理からみた両者の関連 哲学46集 慶大三田哲学会 40年2月
松本正夫 存在の自明性と物自体の仮設について 哲学47集 慶大三田哲学会 41年12月
三木利英 ボナヴェンツウラ研究 鳥取大学学芸学部研究報告16巻 40年12月
Milward, P. St. Thomas and Shakespeare 中世思想研究VI 39年10月
箕輪秀二 Analogiaの考察-analogiaの論理構造と形而上学 慶大日吉論文集17号 39年6月
箕輪秀二 理性と信仰-中世哲学の特色 慶大日吉論文集創刊1号 40年2月
宮内久光 トマスにおける神の存在 哲学雑誌75巻745号 東大 35年
森田良紀 中世思想におけるパリ大学 哲学論文集1号 九大哲学会 40年10月
森田良紀 霊魂の不死について 九大文学部創立40周年記念論文集 41年1月
中村友太郎 聖アウグスチヌスにおける「永生の平和」理念について(一) 比較文化研究 東大教養部紀要IV 39年2月
中山浩二郎 認識者の様式と思惟の形式について 哲学46集 慶大三田哲学会 40年2月
中沢宣夫 アウグスチヌスにおける精神のメモリアと言葉 哲学雑誌76巻746号 東大 36年1月
中沢治樹 ヘブライズムにおける神について 哲学雑誌75巻745号 東大 35年3月
大出哲 教会ラテン語におけるgerundium, gerundivumおよび接続詞quodの用法について 室蘭工大研究報告4巻3号 39年6月
大出哲 聖アウグスティーヌスの『創世記逐語解』について-『神国論』における「神の国」と「地の国」の原形の形成 室蘭工大研究報告4巻3号 39年6月
大出哲 De Praefatione Deprecatoria in Mystica Theologia Sancti Dionysii Areopagitae. 室蘭工大研究報告5巻1号 40年7月
大出哲 聖アウグスティーヌスにおける人祖の堕罪 室蘭工大研究報告5巻1号 40年7月
大出哲 偽ディオニシウス・アレオパギタの『神秘神学』 カトリック神学7号 上智大 40年6月
大谷啓司 偽ディオニシウスの否定神学 「日本の風土とキリスト教」 理想社 40年5月
ピーパー, J. 汲み尽くしえない光-聖トマス・アクィナスの哲学における「否定的」要素 カトリック神学3巻6号 上智大 39年12月
坂口昂吉 ボナヴェントゥ-ラの教皇論 史学37巻3号 慶大三田史学会 39年11月
坂口昂吉 ボナヴェントゥ-ラのフランシスコ伝について 史学38巻4号 慶大三田史学会 41年3月
茂泉昭男 アウグスティヌスの回心に関する解釈学的考察 倫理学年報38巻4号 日本倫理学会 41年3月
清水正照 アウグスティーヌスにおけるquaerereの成立について 中世思想研究VII 40年11月
清水富雄 ニコラウス・クザーヌスの前提についてI-方法論の反省を手がかりとして 中世思想研究VI 39年10月
園部不二夫 アリウス派論争史(一) 明治学院論叢89号 39年3月
園部不二夫 アリウス派論争史(二) 明治学院論叢96号 39年10月
高橋亘 自由意志と悪とについての一考察-聖アウグスチヌス,聖トマス・アキナス,ドン・スコトス 中世思想研究VII 40年11月
高野啓一郎 トマス・アクィナスの芸術観 文芸研究20号 慶応芸文学会 40年11月
高柳俊一 中世哲学における学研的連帯性-聖トマスと書記たち カトリック神学7号 上智大 40年6月
田中香澄 アウグスティヌスの美学思想 千葉商大論叢3号 40年6月
田中香澄 アウグスティヌスの『音楽論』について 美学62号 美学会 40年9月
丹下信雄 聖トマスにおける言葉,思惟,対象の関係とアリストテレス自然学の方法 中世思想研究VII 40年11月
東光寛英 トマス・アクィナスの幸福論(中の三)-Virtutes Intellectuales Speculativae. テオリア8輯 九大教養学部 39年12月
東光寛英 Prima Viaと世界の永遠性-Subjectum Mobile. 中世思想研究VII 40年11月
東光寛英 Prima Viaと世界の永遠性-時と永遠 テオリア9輯 九大教養学部 40年12月
有動勤吉 存在論における対象の経験性 哲学46集 慶大三田哲学会 40年2月
上田閑照 Meister Eckhartにおける「神と人間との-」 宗教研究183号 40年3月
上田閑照 Meister Eckhartに於ける「突破」の思想について 宗教研究185号 40年7月
上田閑照 Meister Eckhartの神秘主義と禅仏教-比較のための一試論,特に所謂自然神秘主義及び否定神学の問題をめぐって 人文(京大教養学部研究年報)12集 41年2月
牛田徳子 La notion de la faculté estimative d’apprès Avicenne 中世思想研究VI 39年10月
牛田徳子 質料形相論による人間理性の概念 哲学48集 慶大三田哲学会 41年3月
Viola, Coloman ルベンとパリにおける中世哲学研究の現状 中世思想研究VI 39年10月
渡辺友市 ペトラルカとアウグスチヌス-«Secretum»を中心とした初期ルネサンスの人間観についての一考察 文化24巻196号 東北大 35年1月
山田晶 告白と言葉-アウグスチヌスにおけるConfessioの意味 カトリック神学3巻6号 上智大 39年12月
山田晶 個ともの-ラチオの研究第4 人文研究 大阪市立大 40年1月
山田晶 ものの真理 中世思想研究VII 40年11月
山田桂三 無知論の系譜のなかのクザーヌス 群馬大学紀要13巻 39年10月
山村敬 ギリシャ教父の倫理性-ニッサのグレゴリオスとクリュソストモス 中世思想研究VII 40年11月
山崎照 ロジャー・マーストン(Roger Marston)の照明説 大阪学院大学論叢2号 39年4月
山崎照 聖アンセルムスの存在論的証明における神の概念 中世思想研究VI 39年10月
山下正男 レアリズムからノミナリズムへ-中世の普遍論争をめぐって 思想 No. 479 岩波書店 39年5月

注:坂口昂吉氏の「昂」は本来,異字体で表記されるべきものです.フォント表示の問題で勝手ながら「昂」を使わせていただきました。

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